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国宝などの木造建築物には、数百年経過しているものがあるのに対し、最近の木造住宅はあまり長持ちしないという話をよく聞きます。
昔の木造建築物が長持ちすることができた理由の一つには、建物に空気が通る隙間が沢山あったことがあげられます。それに対し、近年の木造住宅は、断熱性の向上を目的に気密化が進んだ結果、湿気などの水分が壁体内にとどまり、また屋外に排出しにくくなり、そのため柱、土台等の木材が腐蝕する、シロアリの被害が出るなども、長持ちしなくなった一因であると言えます。
そこでNYG協会では、木造住宅を長持ちさせる方法の一つとして、窯業系乾式外装材の工法として、壁体内の湿気等を外部に排出させる「外壁通気構法」(外壁通気層構法とも呼びます。)を平成3年から寒冷地の標準工法とし、さらに平成13年からは全国の標準工法として提案をしています。
この「外壁通気構法」に関しては、元北見工業大学の坂本弘志先生に実験的研究を委託いたしましたが、その成果を「躯体掃気通論」としてまとめております。
なお、第9章のまとめに記載していますが、
・通気層の幅を15〜18mm程度とすること。
・発生する通気層内の平均流速が2〜3cm/s程度あること。
を確認することで、通気層に求められる湿気排出能力の是非が可能であると提案をしています。「躯体掃気通論」が、広く住宅作りに携わる方々にお役に立つことを願っております。
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